基本のパート・シュクレの作り方の紹介です。
パート・シュクレのシュクレ( Sucrée )は砂糖を表すフランス語で、その名の通り脂肪分より糖分が多く含まれるタルト生地です。焼き上がりは、密度が高くしっかりしていて、かりっと固く仕上がります。クレーム・ダマンドやクレーム・パティシエールなど、重めのフィリングを入れることが多いです。
パート・シュクレの作り方
材料
18cmタルト台1台分(写真は倍量で作っています。)
薄力粉 | 120g |
粉糖 | 80g |
無塩バター | 40g |
卵 | 32g |
塩 | 1つまみ |
(お好みで)バニラビーンズ | 1/3本 |
生地の作り方
準備
*無塩バターは室温にもどし、指で簡単に押せるくらいの柔らかさにしておく。
* 卵も常温に戻しておく 。
* 薄力粉、粉糖はそれぞれふるっておく。
*バニラビーンズを鞘からしごき出す。
1 柔らかくしたバターをゴムべらで丁寧に練り、クリーム状にする。
2 粉糖を加え、ゴムべらでボウルに押しつけるようにして混ぜる。 塩とバニラビーンズを加え、さらに混ぜる。
3 卵を溶き、少量ずつ加えて混ぜる。その都度、バターと卵が完全に混ざりクリーム状になるまで混ぜてから、次の卵を入れる。
→卵をしっかり常温に戻しておかないと分離するので注意。
4 薄力粉を加え、捏ねないようにしながらサクサク混ぜる。 徐々に薄力粉が混ざってそぼろ状になってくるので、そうなったらゴムべらで生地をボールにこすりつけるようにして混ぜ、全体を均一な状態にする。
5 ラップに包み、2時間以上(できれば1晩)冷蔵庫で寝かせる。
パート・シュクレを伸ばす
1 休ませた生地の上から手で押しつぶして、生地の硬さを均一にする。
2 生地に空気が入らないように手前から巻き、棒状に成形する。
3 棒状になったら立てて、上から手でつぶして丸く形作る。ヒビが入った部分は指でこすって割れ目をなくす。
4 生地をラップで挟み、めん棒でタルト型よりひとまわり大きくなるように伸ばす。
型に敷き込む
1 生地と型の中心が合うように、型にゆったりと生地をかぶせる。
2 側面の生地を立ち上げ、型の角に折り込むようにして入れる。指で軽く( タルト型の凹凸がうっすら見えるくらい)側面の生地を型に押しつけ密着させる。
→角にきちんと生地が入っていないと焼き縮みの原因になるので注意。
3 ラップを取り、上からめん棒を転がして余分な生地を切り取る。
4 焼くと少々縮む為、側面の生地を指で軽く押して型より2ミリ程度高くする。
5 全体的にフォークで穴を開けて(ピケ)から使用する。
*バニラビーンズは、バニラオイルでも大丈夫です。入れなくても良いのですが、入れた方が香りが良くなります。